社会人メンター・学生の声

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キャリア形成で抱える女性の葛藤を社会課題として捉える。

英国の大学を卒業し、帰国後に米国公認会計士の資格を取得しました。日本と米国の監査法人を経て、現在は外資系証券会社に勤務し、日本やアジア拠点の証券ビジネスのコンプライアンス部において業務の法令遵守状況の検証(テスティング)を主業務としています。国外拠点のテスティングに関わることもありますし、現在の日本のチームのメンバーも多国籍です。職場で英語は日常的に使います。主業務のほかに、社内での女性活躍推進の活動にも携わっており、その活動では、社会で活躍するリーダーを定期的に招く講演会の企画などを行っています。
女性が圧倒的に少ない職場での経験や、男性と同じ資格を持っていても仕事の規模や種類が異なる、育児中に仕事と育児、どちらも中途半端にしか出来ないと感じた罪悪感など、女性が仕事を続ける中でのさまざまな葛藤を経験してきました。また、管理職の経験を経て女性がキャリアを積み、リーダー的役割をめざす際の障壁を肌で感じ、これからの時代を担う若い女性達のために解決すべき社会課題として、社会人大学院で学び直しをした後、女性リーダーシップの国際比較を自分のライフワークとして研究しています。

高い教育で培った能力を、社会で発揮してほしい。

世界に目を向けると、不安定な経済・社会情勢によって夢や学びを断念しなければならない若者が多くいます。そのような現代、多くの女子高校生が大学に進学し、学びを全うすることができる日本の教育環境は素晴らしく、学生たちは恵まれていると感じます。同時に、そのような高い教育を受けた女性たちが、培った能力をどれだけ社会で発揮できているのだろうかという疑問を持っていました。

そこで、若い女性のポテンシャルをもっと引き出し、社会で前向きに活躍できるよう行動を起こしたいと思い、社会人メンター制度に応募しました。仕事では接する機会のない学生さんとお話することで、彼女らは私の大学生の頃よりも何倍も視野が広く、多様なスキルや能力を持っていることを知り、彼女達が自信をもって社会に出ることができるような応援をしたいとより強く思うようになりました。

学生さんが広い選択肢を持って将来を考えるきっかけに。

社会人メンターとして心がけているのは、アドバイスするという意識を持ちすぎず、学生さんの話を引き出し、同じ目線で一緒に考えること。そうすることで、ご自身の想いや考えが少しずつ自分の言葉になっていくと良いな、と思っています。私のところには、会計士の仕事に興味がある、英語を使ってグローバルに仕事をしたいといった学生さんが話を聞きにくることが多いです。学生時代に何をしておくと良いか、という質問も多いですね。

学生さんたちの中には、あふれている情報に翻弄され、迷ったり自信を持てずにいる方もおられますが、みなさん心の中はエネルギッシュです。社会人メンターの経験を通し、多様な個性を持つ学生さんとの新鮮な出会いがあり、視野を広げることができます。ポテンシャルの高い学生さんたちが、広い選択肢を持って自分の軸で将来を前向きに検討することに少しでも貢献したいです。

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